いやいや、思ったより反響が大きかったので再度書こうと思います。
まずブレーキアーチのクイックレリーズとはここの部分です。

ホイールを外す際に、ブレーキを解放する為のパーツです。
そして今回話題になってるBR-9000(DURA-ACE)についてですが、上記の写真などの位置にしておくと、ブレーキをグイっと握りこんだ際にクイックレリーズが解放状態の方向に動いてしまう事があります。
僕が取り付けたBR-9000も位置によっては動きます。
シマノに確認した所、シマノはここのクイックレリーズは閉めた状態で使用してくださいとの事でした。
そしてシマノ曰く説明書にも記載してるって事だったので、WEB上にあるPDFを確認してみました。
http://si.shimano.com/content/si/brake/japanese/BR-9000BR-9010BC-9000SM-CB90/_jcr_content/headerpar/sidownload/file.res/DM-BR0003-00-JPN.pdfするとどこにも記載がない・・・。
そしてBR-9000の箱に入ってる説明書を見ると発見!!!

おおお、確かに書かれてる。
しかしWEB上にはなくて、なぜ箱にこれだけが入ってるの???
それは良いとして、僕も昔は現在のマトリックスパワータグ監督でオリンピック代表の安原さんとか、そこそこのメンバーと練習させて頂いてました。
そしてその時代からずっとですが、レースの現場では、ホイールを交換する事もしょっちゅうあり、例えばレース中にパンクなどして、ホイールを交換する際など、ニュートラルサポートを受ける場合などもホイールが変わるとリム幅も変わるので、ブレーキの遊びの量も変わってしまいます。
その為、本来は間違えた使い方なのかもしれませんが、ほとんどはこのクイックレリーズで調整してました。
よくやるのが、この位置でちょうどに調整しておけば、ホイールが変わっても、リムが細くなっても太くなっても対応できたものです。

その為、この位置で調整してる方も多いと思います。
しかし、それは
シマノ的にはNGらしいです。
しかしです!!!ちょっと写真探しました。いずれも高木秀彰さんの写真です。

右はシマノレーシングの畑中選手、そして左はマトリックスパワータグの向川選手。
畑中選手は完全に解放した状態で使用してます。そして向川選手はちょうど中間の位置で使ってます。
シマノの畑中選手は9000DURA-ACE、そして向川選手は7900DURA-ACE。
そして別の写真。

左側から、宇都宮ブリッツェン、ラバネロ、マトリックスパワータグのマリウス選手。
宇都宮ブリッツェンの選手は完全に解放した状態から1~2個閉めた状態っぽいです。ラバネロの選手は解放状態で、そしてマリウスも中間位置で使ってます。
宇都宮ブリッツェンの選手とマリウス選手は7900DURA-ACEですね。
次の写真

鹿屋大学の選手。
この選手もBR-7900だと思われますが、中間位置で使用してます。
そしてそして

こちらは、マトリックスパワータグの山ピーこと、山下選手。
わたくしが組んだ自転車ですが、山下選手も中間位置で使用してますね~。
使ってるコンポは電動アルテです。ホイールはMAVICのコスミックカーボンアルティメイト。定価55万円(゜_゜>)
シマノがブレーキのクイックレリーズは閉めた状態で使用してくださいと言ってるのですが、レースの現場では全然それがなされてないのがわかります。
しかもシマノレーシングの選手でさえ、閉めて使用してませんから・・・。残念~。

(残念~波田陽区風に・・・)
実際にBR-9000以外のシマノのブレーキアーチは、中間位置でクイックレリーズを止めた状態でも、ブレーキングで動く事はありませんでした。
その為、レースの現場ではホイールを交換する事も多いので、ここで調整してる方も多いです。
今回のBR-9000で構造が大きく変わったのも影響があるかとは思いますが、今回のBR-9000だと、中間位置で固定すると、ブレーキングの際に緩んでくることがあるので、注意が必要なのですが、基本的には閉めて使用するのが普通なのかもしれませんが、実はあまり知られてない事なのかもしれません。
だって、シマノレーシングの選手ですら、開けて使ってるのだから・・・。
普通の一般の方は、ホイールをしょっちゅう交換する事はそうそうないですが、基本的に、特にBR-9000は絶対に閉めた状態で使用しましょう!
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