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経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ

JBCF 経済産業大臣旗 ロードチャンピオンシップ
Jプロツアー第13戦 

”ガルシア・ヴィセンテが優勝!三連覇達成!!

団体戦も優勝!Jプロツアー今期3勝目をあげました!!”

日付:2013年9月22日(日)
開催地:群馬県利根郡みなかみ町 群馬サイクルスポーツセンター
距離:174km(6km × 29周回) 
天候:晴れ 気温26℃
出走選手:6名 向川尚樹、ヴィズィアック・マリウス、永良大誠、、小牧祐也、ガルシア・ヴィセンテ

Jプロツアーのシリーズクライマックス。最高峰のレースレイティングAAA。唯一の団体戦でもある。
マトリックスは昨年、一昨年と、この名誉あるレースを個人優勝。
もちろん目指すは三連覇、マリウスが獲ったヴィオラジャージは渡さない。
そして、一昨年手にした団体優勝の輪翔旗をもう一度この手にしたい。
しかし、今回は選手の都合や体調が合わず、出走6名。
人数的な戦力不足を団結力で補うべく、前夜のミーティングで固く意思統一、固く誓い合う。

今年のプログラム表紙

コースは言わずとしれた群馬CSC。今春に窪木が優勝している。
しかし、最高峰として設定されただけに距離も時間も過去経験ないほど長い。
馴染みのコースとはいえ、レースの内容や状況もいろいろ違ってくるであろう。
とにかく長丁場のレースだけに、トラブルが無いことだけは祈りたい。

当日はからりとした秋晴れ。陽射しは強いが気温はさほど高くない。輪翔旗がよく映える天候となった。

5時間ほどを見込む長い長いレースは定刻からリアルスタート。
長丁場だけに序盤に大きな動きはないであろう予想で、会場の空気は穏やかである。
2周目の上り区間で1名がアタック、単独先行との情報が入る。
ホームに現れたその選手は、なんとヴィセンテだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
前戦のTTチャンピオンシップやツールド北海道で強さを見せているヴィセンテは、各チームからもチェック対象であろう。
一同、その動きの意図がわからず唖然。もちろん、マトリックスも例外ではない。

早々にヴィセンテアタック

監督はセーブの合図を送るがヴィセンテは行く先真っ直ぐ見たまま先行、メインにどんどん差をつけていく。
どんな選手であろうと、この早々すぎる動きを安心できるわけがない。
しかし、これはヴィセンテの自信の表れであった。
早々の単独先行を集団は容認。主力チームは問題外としている様子。
バラバラと数名が追走に出始め、やがて3名のセカンドクループができた。
単独先行のまま8周回、すでにメインとは4分以上の差。
ここでヴィセンテは追走を待ち、9周回目には先頭4名のグループとなった。

ガルシア・ヴィセンテ(マトリックスパワータグ)
森本誠(cannondale championsystem)
山本聖吾(イナーメ信濃山形)
川田優作(VAX RACING with SAITAMA)

10周目にはメインとの差は7分にまで開く。
容認体制で来ていたメイン集団だったが、痺れを切らしたかシマノレーシングが動く。
集団前方を固めものすごい勢いで引き、集団のペースは一気に上がる。
この頃、先頭ではヴィセンテがアタック。また単独先行を始める。
13周を過ぎてもシマノの強い引きは緩まず、ヴィセンテとの差は5分ほどまで縮まっていく。
緩まないハイペースに、メインは脱落者が続出し、一挙に人数が絞られてくる。

16周目、集団はまだハイペースが続いている。
ここでマリウスにトラブル発生。走行しながら「チェーンオイル!」と叫ぶ。
この緊急事態、必死の思いで補給を取りに来た永良にチェーンオイルを渡す。
渡された永良(実はコーラを取りに来た)、相当驚いたようだが、冷静な判断でマリウスに渡し応急処置完了。
一同ほっとしたのもつかの間、翌17周目の心臓破り手前でマリウス今度は痛恨のパンク。絶叫しながらやってくる。
コース幅が狭いためニュートラルサポートがなかなか追いつかない。
やっと交換したのはバックストレート。空気はすっかり抜けていた。
交換の間に、集団は折り返しホームストレート中盤にかかろうとしている。
小牧がマリウスを待ち、集団復帰をかけて引く。追いつけるか・・・・

相次ぐトラブルにチームは不安を隠せない。人数的な不安もあり祈る思い。
翌18周目、マリウス、小牧とも集団に復帰。一同安堵する。
「メカトラブル、パンクで完全にテンションダウンした。でも小牧が引いてくれてモチベーションがぐっと上がったよ!(マリウス談)」

メインからは鈴木譲(シマノレーシング)がアタック、単独追走をかけて19周目にはヴィセンテに合流。
この動きに反応して、メインから新たに追走グループができる。その数11名。ここには逃さず永良が入る。
先頭2名から追走11名まで40秒、そこからメインまで1分。
もうメインは落ち着かない、いろいろな思惑での動きで活性し続ける状態。

先頭2名

やがて21週目に追走は先頭に追いつき先頭13名。

ヴィセンテ、永良大誠(マトリックスパワータグ)
畑中勇介、鈴木譲、安井雅彦、西村大輝(シマノレーシング)
土井雪広、山下貴宏(Team UKYO)
初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
原川浩介(cannondale championsystemu)
木下智裕(EQA U23)
才田直人(Peuget Neilpryde Lacssse Pro)
高田雄太(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)

追走グループに永良が入る

続く追走の動き。アンカー、右京らの追走には向川がつき4名が追走をかける。
先頭からメインまでは3分をきってくる。

向川尚樹(マトリックスパワータグ)
鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)
平井(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
カベッロ・アントニオ(Team UKYO)

続く追走には向川が入る

23周目、先頭から追走まで1分20秒、追走からメインまで2分20秒
いよいよ終盤へ向けて激しい動きとなってきた。
24周目、先頭から5名が抜け出し、ここにヴィセンテが入る。
ヴィセンテ、畑中、鈴木、安井、山下

メインからはマリウスを含む10名ほどが新たに抜けてくる。
26周目、残り3周回。追走からブリッツェンの鈴木がアタック、単独で前を追う。
その残り永良グループにマリウスからが追いつき、20名ほどのグループ。

残り2周回、ここで先頭からヴィセンテがアタック。シマノ優勢なグループを自ら抜ける。
反応したのは畑中、この2名でいよいよラスト周回へ入る。

ラスト周回、2名はピッタリと走行し続ける。
その30秒後に山下が単独で走行、マリウスグループはその30秒後。
後半の心臓破りでヴィセンテがアタック。しかし畑中もしっかり反応する。

ラストは2名、心臓破りでヴィセンテがアタック
畑中はこのコースで幾度も優勝していおり、差し足に定評もある。最後まで油断できない。
ヴィセンテを先頭にピッタリ2名のまま、ゴール手前に見えてきた。
直前でのスプリント、ヴィセンテ先行のまま、差してくる畑中を抑えてヴィセンテがゴール!優勝!!
周囲を驚かせる、圧巻の走りで勝利を決めた。

ゴール勝負、ヴィセンテ先行

ヴィセンテが獲った!

その30秒後に山下が単独ゴール、また30秒後にマリウスら5名での激しいスプリント。
獲ったのはマリウス、4位ゴール。

マリウス4位ゴール、団体戦の決めて

結果、名誉ある経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップをヴィセンテが優勝。
そして、人数的な不安の中、団体優勝も飾ることができました。
還ってきた輪翔旗を堂々掲げたいと思います。

Jプロツアーも残すところあと3戦。このテンションで次戦も戦っていきます。

◆個人成績
1位 ガルシア・ヴィセンテ(マトリックスパワータグ)4時間31分24秒
2位 畑中勇介(シマノレーシング)
3位 山下貴宏(Team UKYO)+36秒
4位 ヴィズィアック・(マトリックスパワータグ)+1分12秒
5位 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)
6位 カベッロ・アントニオ(Team UKYO)+1分13秒
7位 寺崎武郎(EQA U23)
8位 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
9位 安井雅彦(シマノレーシング)+2分09秒
10位 土井雪広(Team UKYO)+2分13秒
11位 永良大誠(マトリックスパワータグ)
39位 キム・ドヒョウング(マトリックスパワータグ)
45位 小牧祐也(マトリックスパワータグ)
73位 向川尚樹(マトリックスパワータグ)

◆団体成績
1位 マトリックスパワータグ 3800点
2位 Team UKYO      3100点
3位 シマノレーシング    2800点




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サイクルショップ金太郎 店長

Author:サイクルショップ金太郎 店長
大阪の堺にある自転車店「サイクルショップ金太郎」の店長が運営するブログです。



高校の頃より自転車競技を始め、ピストを中心にMTBやロードのレースにも参加してました。

競技時代は、現在マトリックスパワータグの監督でアジアチャンピオン&アトランタオリンピック代表でもある安原さんや、日本チャンピオン、元日本代表監督の元でみっちり自転車競技を行ってました。
その後大型自転車専門店に就職し、勉強させて頂き店長の経験を踏まえこのサイクルショップ金太郎をオープンさせて頂きました。




経験を生かし、自転車の素晴らしさなどをお伝えしていきたいと思っております。

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